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 理論と実践の往還を大切にして,教育と研究活動に取り組んでいます。

東京学芸大学教育学部 梶井研究室
KAJII Lab. Tokyo Gakugei University, Tokyo, Japan


研究内容my study

研究テーマ



本研究室で実践的研究に取り組むことの意義
 本研究室では,実践的研究に取り組むことを通して「理論と実践を往還し学び続ける力」を身につけることに,指導の重点を置いています。
 大学で多くの理論を学んだとしても,それが実際の場面でどのように働くか,または働かせるかを知らなければ,(本当の意味で)理論を身につけたことにはならないと考えます。
 例えば,教育心理学講座においては,たくさんの理論についての理解を深めるのとともに,観察や実験,調査などの研究実践を通して,自分が予想したり期待したりする結果を,科学的に確かめ明らかにする活動に取り組みます。
 また,3年次と4年次には,それぞれ3週間,教育実習を行います。教育実習は,それまでに学んだ理論を,実践的に確かめ,明らかにする機会にも位置づけられています。
 このような学習経験を踏まえて,実践的研究に取り組むことにより,主体的に学ぶといった「実行力」,自らの興味・関心に基づいて学びを深めていく「探究心」,さらには,多くの仲間や先生方と「協同」する力も育まれていくのだと考えます。
 実践的研究に取り組むことを通して,昨今の教育問題に適切に,かつたくましく対処する能力(例えば,探求的に問題を分析し,解決法を提案し,それを協同して実行に移す能力など)を身につけてほしいと願っています。

主な成果

上記の研究テーマに関わる過去5年分(2012年〜現在)の成果を掲載します。
上記のテーマ以外,およびそれ以前の内容については,本ホームページの「略歴と業績」,または大学ホームページの教員紹介にリンクされている「業績」をご覧ください。


「話すこと・聞くことの指導と評価」に関わる主な研究

>>著書(分担執筆)
  • 梶井芳明 2015 小学校国語科「話すこと・聞くこと」実践における教育心理学の応用 森敏昭(監修),藤江康彦・白川佳子・清水益治(編著) 21世紀の学びを創る:学習開発学の展開 北大路書房 Pp.94-102.
>>論文
  • 梶井芳明・山崎加奈 2016 話し上手・聞き上手に至る児童の発達過程の予測的知見(6):話し上手・下手×聞き上手・下手の4つのスタイルに属する児童の能力に着目して 東京学芸大学紀要 総合教育科学系T, 67, 137-143.
  • 山崎加奈・梶井芳明 2015 話すこと・聞くことの指導に関する研究の今後の展望:スピーチ活動における指導の観点と内容に着目して 東京学芸大学紀要 総合教育科学系T, 66, 231-241.
  • 阿彦翔大・梶井芳明 2012 話し上手・聞き上手に至る児童の発達過程の予測的知見(3):教師の実態把握が児童の「話すこと・聞くこと」の発達に及ぼす影響 東京学芸大学紀要 総合教育科学系T, 63, 145-157.
  • 梶井芳明 2012 話し上手・聞き上手に至る児童の発達過程の予測的知見(2):教師ならびに児童の評定・評価結果に基づく数量的・質的考察 日本教科教育学会誌, 35(1), 11-20.
>>ポスター・口頭発表
  • 高阿田詩音・梶井芳明 2016 看図説話を用いた話し合い活動における幼児・児童の参加構造の違いに基づく指導法の提案 第60回日本読書学会大会発表要旨集, 43-50.
  • 山崎加奈・梶井芳明 2014 話し上手・聞き上手に至る発達の予測的知見(5)−児童の話す・聞く能力と授業観との関連から− 日本教育心理学会第56回総会発表論文集, 875.
  • 阿彦翔大・梶井芳明 2014 話し上手・聞き上手に至る発達の予測的知見(4)−教師の指導目標と指導との関連,及び児童の学習目標と学習の実際の時期的な変容について− 日本教育心理学会第56回総会発表論文集, 874.
  • 廣野政人・梶井芳明 2013 教員養成段階にある大学生の小学校における「話すこと・聞くこと」の授業観の検討 日本教育心理学会第55回総会発表論文集, 298.
  • 阿彦翔大・梶井芳明 2012 話し上手・聞き上手に至る発達の予測的知見(3)−教師の実態把握が児童の「話すこと・聞くこと」の発達に及ぼす影響− 日本教育心理学会第54回総会発表論文集, 16.

「読み書き関連指導(読解表現指導)」「書くこと」に関わる主な研究

>>著書(分担執筆)
  • 梶井芳明 2013 国語 清水益治・森敏昭(編著) 0歳〜12歳児の発達と学び:保幼小の連携と接続に向けて 北大路書房 Pp.120-131.
>>論文
  • 金谷行恵・梶井芳明 2014 障がい理解教育に関わる実践研究における今後の展望:作文を生かした指導・評価法の在り方に着目して 東京学芸大学紀要 総合教育科学系T, 65, 129-140.
  • 岸学・飯島里美・梶井芳明 2012 作文算出困難感尺度の作成とその妥当性の検討 東京学芸大学紀要 総合教育科学系T, 63, 159-169.
>>ポスター
  • 梶井芳明 2013 「読解表現指導」による学習指導効果についての検討―小学校1年生の説明文「じゃんけん」を題材に― 日本教育心理学会第55回総会発表論文集, 7.

「学力調査を活用した授業づくり」に関わる主な研究

>>論文
  • 梶井芳明・大倉加奈子 2015 教師は全国学力・学習状況調査(国語B問題)をどのように指導に役立てるか?:学習指導案に記された言語活動の充実に関わる指導の観点・項目に着目して 東京学芸大学紀要 総合教育科学系T, 66, 243-252.
>>ポスター
  • 梶井芳明・大倉加奈子 2012 全国学力・学習状況調査(国語B問題)の結果をどう役立てるか?(2)−小学校教師が作成した言語活動の充実に関わる学習指導案の分析に基づく考察− 日本教育心理学会第54回総会発表論文集, 44.
  • 梶井芳明・大倉加奈子 2012 全国学力・学習状況調査(国語B問題)の結果をどう役立てるか?−小学校教師による言語活動の充実に関わる学習指導案の作成過程に着目して− 日本発達心理学会第23回大会論文集, 565.

「PDCAサイクルに基づく自己学習力の育成」に関わる主な研究

>>論文
  • 塙万里奈・梶井芳明・細井宏一 2014 附属大泉小学校での国際理解教育における指導・評価項目の検討:項目精選と児童の能力の変容に着目して 東京学芸大学紀要 総合教育科学系T, 65, 141-151.
  • 金谷行恵・梶井芳明 2013 社会的な資質を育む特別活動の在り方に関する研究:異学年交流における小学6年生の活動に着目して 東京学芸大学紀要 総合教育科学系T, 64, 139-151.
>>ポスター・口頭発表
  • 梶井芳明・宮澤芳光 2016 児童の自己評価能力を測定する項目の作成の試み(2)−学年差を識別する項目の検討− 教育目標・評価学会第27回大会発表要旨集録, .49-50.
  • 梶井芳明・鄭谷心・宮澤芳光・後藤由季奈 2016 児童の自己評価能力を測定する項目の作成の試み 日本教育工学会第32回全国大会講演論集, 305-306.
  • 梶井芳明・中山遼子 2015 目標設定能力と作文による振り返りが児童の目標設定能力と目標を踏まえた活動に及ぼす影響−学習発表会での活動に基づく考察− 日本教育心理学会第57回総会発表論文集, 524.
  • 金谷行恵・梶井芳明 2015 作文と目標設定を取り入れた障がい理解教育の成果に関わる実証的研究(2) 日本教育心理学会第57回総会発表論文集, 600.
  • 梶井芳明・仕道祐紀 2014 小学校での集団宿泊的行事における個人的能力と社会的能力の変容について 日本教育心理学会第56回総会発表論文集, 679.
  • 金谷行恵・梶井芳明 2014 作文と目標設定を取り入れた障がい理解教育の成果に関わる実証的研究(1) 日本教育心理学会第56回総会発表論文集, 581.
  • 塙万里奈・梶井芳明 2014 国際理解教育の実践を通した児童の能力の変容−質問紙調査及び行動観察による検討− 日本教育心理学会第56回総会発表論文集, 195.
  • 塙万里奈・梶井芳明 2013 小学校での国際理解教育における指導・評価項目の作成 日本教育心理学会第55回総会発表論文集, 27.
  • 金谷行恵・梶井芳明 2012 社会的な資質を育む特別活動の在り方に関する研究−異学年交流における高学年の活動に着目して− 日本教育心理学会第54回総会発表論文集, 36.

その他

>>論文
  • 小野健太郎・梶井芳明 2017 算数科の問題解決型授業の課題と今後の展望:オーセンティック概念に基づく授業開発モデルの可能性の検討 東京学芸大学紀要 総合教育科学系T, 68, 157-166.
  • 足立真乙・中山実・梶井芳明 2017 有用なハンドアウト作成の評価観点に関する検討 日本教育工学会論文誌, 40(4), 357-365.
>>ポスター・口頭発表
  • 後藤由季奈・鄭谷心・宮澤芳光・梶井芳明 2016 小学校国際理解教育におけるコミュニケーションに関する資質・能力の検討 日本教育工学会第32回全国大会講演論集, 565-566.
  • 福田圭帆理・梶井芳明 2015 母親のペアレント・トレーニングの振り返りに見る子どもの見方の変容についての一考察 日本教育心理学会第57回総会発表論文集, 540.

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